求人広告でよく「期間工」の文字を見たことのある人は多いのではないでしょうか?求人情報誌では高給のイメージが強いと思いますが具体的な事はあまり書かれていないので期間工の事を詳しく知らない人の方が多いことでしょう。
また、正社員や派遣社員は聞いたことがあるから知っているけれども期間工の雇用形態は知らないといった方の方が多数だと思います。
なのでここでは期間工とはどんな仕事なのか?人材派遣社員や正社員とはどう違うのか?を期間工を経験してきた私が実体験をもとに分かりやすく簡潔に解説していきます。
期間工とはどんな仕事なのか?
期間工とはどんな仕事なのでしょうか?初めての方にはナゾに思うかもしれませんが簡単に申し上げますと働く期間が決められた契約社員のことを指し、主に工場で働くことが多いです
仕事としては、自動車・二輪車・建設機械・航空機・機械工作・電子部品等があり、求人広告では自動車関係の仕事が多いように感じます
工場で仕事をする契約社員を期間工と呼ぶのですが、仕事の内容はと言うとコンベアーに載せられたものにパーツを付けていったり、塗装をしたり、完成品の動作確認をしたりと例を挙げればキリがありませんが体を動かすライン作業がメインとなっていて簡単で特殊な技能は必要とされていないのに高給で採用されやすいという特徴があり結構人気の高い職業なんです。
私の経験からでも言えるのですが、仕事を覚えるまでは大変ですが教育要員が必ず付いてくれて丁寧に仕事を教えてくれます。1人で作業をしても良い許可を貰ってからもしばらくは補助員も付けてくれるので安心です。仕事を覚えて1人立ちできるようになるととても簡単だったので、こんな仕事でこんなにお金を貰っていいの?と、少し悪い気持ちになったくらいです。
期間工は製造業がメインなので原則土曜日と日曜日は休みになっていて、お正月や夏季休暇やゴールデンウィークは10日以上の連休が取れるのも魅力の一つとなっていて、私が期間工になって初めての連休はゴールデンウィークで13連休も取れたので人生で初めてフィンランドとポーランドに海外旅行へ行ったのですがもう十分すぎるくらい楽しめましたよ!!
期間工になる前は住宅営業をしていたのですが長くても2連休しか取れなかったので海外旅行の後半は時間が余ってしまって何をしたらいいのか分からなくなったくらいですからね(笑)
長期休暇が取れるのも期間工の魅力なのです。住宅営業を退職して期間工になってこんなに休みが取れて海外に行けた時はどんなに嬉しかったか!今でもあの感動は忘れられません。
また、期間工を募集している多くの企業は世界でも名の知れた会社が多く、採用されれば誰もが大企業の仲間入りということになり、意外と給料も正社員よりも多く貰えるのが魅力です。
期間工の醍醐味は大企業という所にあると私は思っていて、その理由が大型連休に大分県へ旅行に行ったのですが、まだ友達が大学生だったので大学の食堂に行くことになったんですよ
大学構内に入る時は身分証明書が必要なので、そこで社員証を見せたら他の人達は構内に入るのに少し時間がかかってましたが私はとてもスムーズに大学構内に入らせてくれたんですよ!
その時に初めて大企業の恩恵を受けたのです。なんだか優越感と言うか、自分が認められたような気がして嬉しかったですね。ちなみに期間工も正社員も社員証は同じなので彼らには区別できません!これが大企業の破壊力なんです。
期間工は周囲からは高い評価を得ていないように思われがちですが、実際はそんなことはなくて身分証明書が必要な時やローンを組んだりするときには非常に有利に働いてくれるのです
期間工と派遣社員の違いはコレだ!
期間工とは何なのかはなんとなく分かっていただけたと思います。期間工は非正規雇用のカテゴリーに属されますが、では期間工と派遣社員の違いは何なのか分かり辛い人もいると思いますので解説していきたいと思います。
期間工と派遣社員の大きな違いは給料と待遇で、仕事の内容は両方とも変わりはありません
では期間工と派遣社員の給料はどう違うのかと言うと、人材派遣社員よりも期間工の方が給料が良いということです。仕事内容も同じなのにナゼ給料に違いが出てくるのかと言うと、期間工は企業との期限付きの直接雇用となるので給料が高いんですよね!その一方で派遣社員は派遣会社の紹介になるので派遣社員の給料の一部を仲介料として引かれるんですよ!
ということは、仕事内容は同じなので派遣社員よりも直接雇用の期間工の方が給料面は良いということになります。
待遇に関しても同じことが言えるのですが、直接雇用の場合は正社員と待遇は全く変わらず、社会保険や社員寮が無料で使えたり通勤方法も全く同じです。しかし派遣会社経由になると社員寮が有料になり、そこらのマンションと同じような賃料を払わなくてはいけません
とてもバカバカしいですよね
また、直接雇用の期間工だとバイク通勤も許可されガソリン代も支給されますが派遣社員はバイクの通勤が許可されないどころか交通費さえ支給されないなんてこともあります
派遣社員がバイク通勤を許可されない理由を聞いてみると、人材派遣の人にバイク通勤の許可を出すと駐輪場が溢れかえってしまうからなんだとか!同じ仕事をするのに雇用形態が違うだけでここまで待遇が違うのには衝撃でした。
そして生きていく上で欠かせない食堂の利用なのですが、毎日違うメニューの昼食がたくさんの種類の中から自由に選ぶことが出来ます。直接雇用の期間工だと正社員と同じように食費を会社と期間工員で折半するので半額で済ませることができますが、派遣社員の場合は全額負担なので食べたモノを全額自腹で払わなければいけないんですよ。派遣社員は金銭的負担が非常に大きいのです。
なので待遇面でも派遣社員より直接雇用の期間工の方が圧倒的にお得なんですよね!
他にも、期間工は工場勤務なのでモノが売れれば工場の稼働率が上がるので人材が必要となり期間工を募集しますが、モノの売れ行きが悪くなると会社は人員を少なくする必要があります
そこで真っ先に雇用契約を切られるのが人材派遣社員です。いわゆる派遣切りってやつですね
その理由は会社が直接雇用しているのではなく、あくまでも派遣会社の人員なんだからなんですよね。一方で直接雇用の期間工だと、やはり直接雇用なので会社からも大事にされるのでよっぽど生産が落ち込まない限り残してくれるんです。ここまで話を聞けば人材派遣社員として働くよりも直接雇用で期間工として働く方が受けられる恩恵は大きいのが分かりますね。
そして、期間工は契約社員の扱いなので契約期限(2年11カ月)が来て辞めることになった場合は失業保険から失業保険料を1カ月の給料の60%が3カ月に渡って貰えるのですが、人材派遣の場合は人材派遣会社に所属していることになるので失業保険を受けられません
唯一の人材派遣のメリットと言えば、人材派遣なので面接を受ける必要が無いので履歴書を書く手間がかからないことです。そして唯一平等なのは定期的に健康診断を人材派遣も期間工と正社員と同じように受けられるくらいです
なので直接雇用の期間工の方が在籍中も在籍後も圧倒的に有利なんですよね。
しかし、直接期間工に企業のホームページから応募するのはキケンな行為です。その理由は、期間工を紹介しているサイトを経由して応募をするとお礼金が数万円支給されるんですよね!
面接から採用までの流れはどんな方法で応募しようと同じなのでそれだったら紹介サイトを経由した方が非常にお得なのです!とは言ってもどこの紹介サイトでもお礼金キャンペーンをしているわけではありません。間違いなくオススメできるのは私も利用した期間工の専門紹介サイトなのですが、採用から退社までを丁寧にフォローアップをしてくれました。紹介サイトですが、雇用形態は直接雇用になるのでこのサイトを利用するのが断然おススメです。
期間工と正社員の違いは何なのか?
派遣社員と期間工の違いは理解していただけたと思います。では次に期間工と正社員の違いは何なのかを解説していきたいと思います。
期間工と正社員ではほとんど違いがありませんが、1つ挙げるとすれば雇用契約期間が2年11カ月というところだけでしょうか?非正規雇用なので仕方がないかもしれませんが大きな違いはこれくらいでしょう。
期間工は社会保険の、健康国民保険・国民年金も正社員と同じく会社側が半分負担してくれますし、食堂で食べた費用も正社員と同じく会社が半分負担してくれますし、仕事内容も同じですし、寮も正社員と同じく無料で水道光熱費を負担する必要がありません。強いて違いを言うのであれば期間工よりも正社員の方が課せられる責任が重いので、仕事内容が同じという事は期間工の方が気楽ということになりますね。
給料に関しましては期間工はボーナスは残念ながら支給されませんが慰労金・満了金・報奨金といったカタチで会社が定めた期間まで在籍していれば、お礼として慰労金や報奨金が貰えます。実質ボーナスをもらってるようなものです
(※人材派遣会社経由で期間工になった場合は、慰労金・満了金・報奨金は支給されません)
これは普通の契約社員では支給されないので期間工の最大のメリットと断言できます
また、満了金というのは期間工が契約を更新を終える時に貰えるお金で、これは正社員で言う退職金のようなものなんですよね!こんなにたくさんお金がもらえるなんて期間工は最高と言えるのではないでしょうか?
ある日、正社員の方に給料をどれくらい貰っているのかを聞いて、期間工である私の給料を暴露したら「貰いすぎだろ!w」といわれたくらいです。給料の話をして以降は顔を合わせるたびに「この高給取り!」(嫌味ったらしくではありません)と言われる始末です(笑)
ここまで期間工と正社員の違いを見てきましたが両社の違いには大差は無いですよね!なので期間工の待遇は正社員と比べてあまり変わらないと言うよりか、むしろ期間工の方が金銭的に待遇が良いんですよね。
期間工を検討しているのであればやっぱり…
ここまでで期間工は直接雇用が良いのか?人材派遣として期間工になった方が良いのか?という点について解説してきましたが、期間工になった経験が一度もない人にとってはとても迷う事でしょう。私も初めて期間工に応募する前は同じ心境で、どっちがいいのかわからず人材派遣会社と直接雇用との違いが全く分からなかったので両方の説明会に参加してムダに1カ月を費やしてしまった失敗があるんですよね(笑)
結局のところは直接雇用の期間工が良いと判断して応募したのですが大正解。採用されていざ働くとなった時に人材派遣会社経由の人も勿論いらっしゃったので彼らの待遇や給料について話をすると、あまりの待遇の違いにとてもビックリしたんですよ!そして人材派遣社員として期間工となったことに後悔するんですよね!
人材派遣社員の方で直接雇用との待遇の違いに嫌気が差したのか、この話をした月の末に人材派遣社員としての期間工を辞めて直接雇用の期間工として再採用された人もいるくらい!
その時の会話の内容は今でも忘れません↓↓
Aさんって直接雇用ですか?それとも人材派遣の社員として期間工になったんですか?と聞いてみると「僕は人材派遣会社に紹介されて期間工になったんですよー」とあっさり答えてくれました!ちょっと聞きづらい内容ですが思い切ってさらに深堀していくことに。
人材派遣の給料ってぶっちゃけどれくらいなんですか?と質問を投げかけると細かな金額は忘れてしまいましたが、やっぱり直接雇用よりも給料は低かったんですよ!しかも衝撃はこれだけではなくて、Aさんは寮に入ったみたいで、人材派遣だと寮費がかかるのは知っていましたが一体どれくらいの金額なのかは知らなかったので勇気を振り絞って聞いてみると、ナント!1カ月に7万8000円も払ってるとのこと!
寮って直接雇用だと無料なのに7万8000円も払わないといけないなんてあり得ないですよね!と言うとAさんに悪いので心の中で驚いていましたが、直接雇用だと寮費が無料なのを教えるとAさんは絶句!!そりゃそうですよねw
私の仲の良いNさんは人材派遣から直接雇用に変えた旨を伝えると、そんなことが出来るんだ!と驚き、Aさんはその週の末に人材派遣を辞退して直接雇用に変更しました!とんでもないAさんの行動力に絶句してしまいましたけど雇用形態が違うだけで何万円も出費を浮かせることが出来るので当たり前っちゃ当たり前なのかもしれません。だまって派遣会社に搾取されているわけにはいきませんもんね。
ということは、やっぱり直接雇用の期間工の方がオトクって事なんですよね。だから私は絶対的に直接期間工をオススメしているのです。
その中でも冒頭でオススメさせていただいたこの期間工の専門紹介サイトがオトクで安心。
いくら良いとは言っても無限に人を募集しているわけではありませんし、期間工は人気のある職種なので応募をするなら早くしないと募集の枠が埋まってしまいますので期間工として働くことができなくなるので急いだほうがいいでしょう。
コメント